夏休みの宿題、読書感想文は順調ですか。
お子さんが小学校中学年で、どの本を読んだらいいか分からなかったら課題図書4冊のうちから選んでみるのがおすすめです。
本記事では、2019年の第65回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書の中から、
『かみさまにあいたい』を紹介。
本選びの参考に、また、読書感想文を書くときのサポートにお使いください!
- 読書感想文課題図書『かみさまにあいたい』のあらすじ・内容
- 課題図書『かみさまにあいたい』を特におすすめする子
- 読書感想文『かみさまにあいたい』を読むときのポイント
- 夏休みは、課題図書『かみさまにあいたい』を読んで読書感想文を書こう
読書感想文の記事
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読書感想文課題図書『かみさまにあいたい』のあらすじ・内容
大すだったおばあちゃんが、死んでしまった。
おばあちゃんとのやくそくをはたすため、「神さま」に会いたいと、ひそかに願う雄一。
同級生の竜也といっしょに、ある行動をおこすが・・・。
悲しみと向き合い、成長していく少年たちの物語。
「かみさまにあいたい」より
主人公の雄一は、学校帰りに給食のデザートをお供えにおばあちゃんのお墓参りに行くくらいのおばあちゃん子。
でも、亡くなる前のおばあちゃんにうそをついてしまったことをずっと後悔しています。
同じクラスで看護師のおかあさんと2人暮らしの竜也と仲良くなり、「神さま」にメッセージを伝えることにした二人。
神さまに会うという目的のもと協力し始めた二人の友情や、亡くなった人への想いの整理のしかたなどを丁寧に描いた作品です。
本の絵やデザインがかわいらしいので、女の子はこの本を好む子が多いでしょう。
公式ホームページ▶かみさまにあいたい|ポプラ社
課題図書『かみさまにあいたい』を特におすすめする子
本の内容から、この本をどんな子に読んでほしいか、ピックアップします。
身近な人が亡くなった経験のある子
主人公の雄一は大好きだったおばあちゃんを亡くしています。
同じように、身近な人を亡くしてさみしい思いをしている子は雄一に共感できます。
痴呆・アルツハイマーのお年寄りが身近にいる子
雄一のおばあちゃんは、亡くなる前いろいろなことが分からなくなってしまいます。
身近な人がいろいろなことを忘れていくのを近くで見ているのは切ないもの。
おじいさん・おばあさんが似た状態にある子などは、お年寄りとどんな関わり方をすればよいのか考えるきっかけになるでしょう。
冒険が好きな子
雄一と竜也は、秘密基地に入ったり、遠くまで出かけて誰も住んでいない家に忍び込んだりと、さまざまな冒険をしていきます。
冒険がすきな子は、この本を読んで主人公たちと一緒にワクワクできるでしょう。
さみしい思いをしている子
主人公の雄一は、おばあちゃんを亡くしてしまいました。
同じクラスの竜也は、看護師のお母さんの仕事が忙しく、一人で過ごす時間が長い男の子。
さみしい気持ちに共感し合える二人の男の子の話に、同じようにさみしさを抱えているお子さんは救われるのではないでしょうか。
読書感想文『かみさまにあいたい』を読むときのポイント
本を読んで感想文を書くには、
- 本の内容をしっかりと読み取ること
- ポイントをしぼって理由や気持ちを考えること
が大切です。
『かみさまにあいたい』を読むときに気を付けたいことと、ぜひ考えてみてほしいポイントを紹介します。
ぼく(雄一)と竜也の性格の違いを読み取る
雄一と竜也の性格はまったく違います。本を読み進めながら、2人の性格の違いをきちんとつかめるようにしましょう。
こんなに性格の違う二人がとっても仲良くなるのはなぜなのかも考えてみるといいですね。
竜也の行動の理由や気持ちを考える
クラスの中の悪い子として描かれている竜也。
行動だけ見ていると、どうしてそんなことをするんだろうと思ってしまうことばかり。
しかし、竜也の行動にはちゃんと理由があって、考えて行動しています。
竜也の行動の理由や気持ちを追いながら読んでみると理解が深まります。
天国の神さまにお願いしたいことはどんなこと?
本の中で2人は神さまにそれぞれのお願い事を伝えます。
おこさんだったら、どんなことを神さまに伝えるでしょう。それはなぜですか。
考えてみましょう。
目に見えないけれど信じているものはある?
登場人物の男の子2人は、物語後半で目に見えないものを信じるという感覚が理解できるようになります。
お子さんはこの感覚に共感できるでしょうか。
また、目には見えないけれどあると信じているものってあるでしょうか。理由と合わせて考えてみましょう。
雄一のおばあちゃんは、雄一に何て伝えたいと思う?
雄一は、ウソをついておばあちゃんに柔道の練習をみせなかったことや、おばあちゃんが応援してくれていた柔道をやめてしまったことを後ろめたく思っています。
そんな雄一に対して、天国のおばあちゃんが話しかけられるとしたらどんな言葉をかけるでしょうか。
考えてみましょう。
竜也の会った神さまって、誰だったの?
竜也はずっと神さまに会いたがっていますが、竜也の神さまって結局誰だったんでしょう。
どうして神さまはカステラをプレゼントしてくれたんでしょう。
夏休みは、課題図書『かみさまにあいたい』を読んで読書感想文を書こう
『かみさまにあいたい』の魅力は伝わったでしょうか。
読む人によってさまざまな立場で考えることができる本、ぜひ夏休みの読書に入れてほしい一冊です。ぜひいろんな視点をもって読んでみてくださいね。
感想文を書くにあたって困ったことや知りたい事があれば、コメント欄や問い合わせフォームからお気軽にご連絡くださいね。
以上、『かみさまにあいたい』のあらすじとポイントでした。
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