本を読み終わって、原稿用紙を前にしたとたん手が止まってしまった。
読書感想文、どうやってかいたらいいんだろう―――。
読書感想文を書くためには、感想文の型である構成を知ることが必要です。
これを知れば、あてはめていくだけで読書感想文がスムーズに書ける方法を紹介していきます。
感想文の書き方
▶読書感想文が書けないのは【材料集め】が足りないから|スラスラ書ける方法
読書感想文は、基本の構成が決まっている!
作文には、型がありますよね。
始め・中・終わりとか、起・承・転・結とか。
読書感想文にも、基本的な型があります。
この型をつかって文章を構成すれば、悩まずに読書感想文を仕上げることができます。
読書感想文の構成は、【感想→あらすじ→心に残った文+体験→まとめ】がおすすめ
読書感想文の構成、おすすめするのは
- 感想
- あらすじ
- 心に残った文やシーン+体験
- まとめ
です。
どうしてこの順がいいのか、説明をしていきます。
読書感想文の構成1 感想
みなさんが書く文章は、読書「感想」文です。
だから、文章を読んであなたが一番強く思った感想を一番最初の一段落目に書きましょう。
たとえば、桃太郎の場合。
わたしは、この本を読んで仲間について考えました。一人だった桃太郎が、仲間を増やして鬼退治に出かけ、仲間と一緒に鬼をやっつけたところでは涙が止まりませんでした。
こんな風に、
- 一番心に残ったこと
- そのときの体の様子(涙が止まらない・うきうきした・踊り出したい気持ちになったなど)
でスタートするといいですよ。
感想文を読む人にも、作文のテーマが伝わりやすくなります。
読書感想文の構成2 あらすじ・紹介
次に書くべきは、読んだ本のあらすじや紹介です。
どんな本だったのか、本を読んでいない人に教えるつもりでかきましょう。
桃太郎の場合。
この話は、桃から生まれた「桃太郎」が主人公。おじいさんとおばあさんに育てられて立派な若者に育った桃太郎が、鬼ヶ島へ鬼退治に行き、家来になった犬・さる・きじと一緒に鬼をみごとにやっつけるお話です。
誰が、何をして、何が起こる話なのかを、簡単に書きましょう。
読書「感想」文なので、あらすじは短くてかまいません。
これで2段落までオッケーですね。
読書感想文の構成3 心に残った文・シーン+体験談
さあ、ここが読書感想文のメインです。
3段落目からは、心に残った文やシーンと、自分の体験談を書きましょう。
選ぶ文やシーンは、構成1で書いた感想をもった場所にしましょう。
「仲間に感動した」という感想を最初の段落にかいたのに、「この本で笑えたところ」などを書いてしまったら、文章がまとまりませんよね。
「仲間に感動した」と第一段落で書いたら、感動した文やシーンを紹介して、自分の体験談や考えたことを書くように気をつけましょう。
桃太郎の場合。
わたしがこの本で一番感動したのは、犬と桃太郎が出会ったところです。きび団子をほしがる犬に、「一緒に鬼ヶ島に行って鬼退治をするならあげよう」と言ったのは、一人で鬼退治にいくのが不安だったからではないでしょうか。
このシーンを読んで、わたしにも桃太郎と似たできごとがあったことを思い出しました。5歳のころ、「一人でおつかいに行ってくる」とお母さんに行ったけれど、外にでたら急に心細くなってしまいました。そのときわたしは、庭にいた弟に「あとでおやつあげるから」と言って、弟と一緒におつかいにいったのです。一人で行ってくるとかっこつけてしまったので気恥ずかしくて「不安だから一緒に来て」とは言えない気持ちが痛いくらい分かりました。犬から声をかけてもらって、桃太郎は心の中でほっとしたにちがいありません。
心に残った文やシーン+考えたことは、何セット書いても構いません。
小学校低学年だと、字数が800字までなので1つか2つしか書けないでしょう。
中学年や高学年のお子さんは、体験や考えたことを本とからめて詳しく書いてみましょう。
短い文章を何セットも書くよりは、3セットにしぼって詳しく書いた方がいい読書感想文になりますよ。
読書感想文4 まとめ
最後の段落は、この読書感想文のまとめです。
3の体験談のところをまとめた形がいいでしょう。
桃太郎なら、こんな感じ。
桃太郎は、仲間をつくって鬼退治にいくことで、仲間がいることのありがたさや心強さを学べたはずです。わたしも、これから生活の中でこのお話の事をときどき思い出し、近くにいてくれる仲間に感謝の気持ちをもって関わり、大切にしていきたいです。
本を通して学んだことを、これから自分はどうするのかを書くと文章が締まります。
基本の構成を知れば簡単に書ける!読書感想文は怖くない
読書感想文の構成、いかがだったでしょうか。
自分が読んだ本をこの基本にあてはめれば、悩んでしまうことなく読書感想文が書けるはずです。
ぜひすてきな感想文を仕上げてくださいね。
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感想文の書き方
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