今年の読書感想文の本はどれにするか決まりましたか?
生き物が好きな子、外国のお話が好きな子だったら『子ぶたのトリュフ』はいかがでしょうか。
2019年の中学年課題図書に選ばれたこの本は、生き物を育てる大変さや命を預かる重さを学べる一冊になっています。
この記事では、『子ぶたのトリュフ』のあらすじや、読書感想文を書くときに考えてほしいポイントについてお伝えします。
ぜひ、本選びや読書感想文を書く際の参考にご覧ください^^
課題図書『子ぶたのトリュフ』のあらすじ・内容
『子ぶたのトリュフ』は、2019年の第65回青少年読書感想文全国コンクールの中学年の課題図書に選ばれている一冊です。
わたしが助けてあげるのです。
この子をちゃんと育てるのです。
―――ジャスミンに命をすくわれた赤ちゃんぶたのトリュフは、元気な子ぶたに育ちました。
そして、クリスマスイブに、ある事件が起こります。
「おいで、トリュフ!いよいよ初仕事よ!」
本より引用
本の舞台はイギリスの農場。
主人公のジャスミンの家は、お母さんが獣医をしています。
子ぶたのトリュフとの出会いは、隣の農場。
生まれたばかりの子ぶたたちのなかで、一番小さく弱っていた子ぶたの命を助けたくて、ジャスミンは内緒で家に連れて帰ってきてしまったのです。
子ぶたを家で飼うことに反対していた家族も、ジャスミンの面倒見のよさをみてだんだんに認めてくれるように。
子ぶたのトリュフはとても賢いぶたで、ジャスミンが教えたことをどんどん覚えていきます。
クリスマスイブの日、友達からお世話のために預かっていたモルモット2匹がいなくなってしまいます。
ジャスミンは、トリュフの特技を生かしていっしょにモルモットを大捜索し、無事に見つけ出します。
ジャスミンの勇敢さと賢さ、責任感の強さに感心させられる一冊です。
作者が外国人の物語なので、文化が違っていたり、言葉がむずかしく少し理解しにくいところもあるので、中学年の本としてはすこし上級です。
普段から読書に親しんでいる子にとっては主人公の行動にわくわくしながら読み進められるお話になっています。
課題図書『子ぶたのトリュフ』を読んで読書感想文を書くときのポイント
見どころいっぱいの本なので、どの部分を取り上げても感想文を書けそうですが、いくつか考えてみてほしいポイントを挙げてみます。
本を読んで、気になった文・心に残った文を3つ選ぼう
本を読むときには、気になった文・心に残った文をチェックしながら読みましょう。
お子さんがどの3文を選ぶかで読書感想文のテーマが決めると、本を読んだ時の感動がよく伝わる文章に仕上がります。
読み終わった後には、選んだ3か所の共通点を探してみてくださいね。
(ジャスミンの勇気が伝わるところ、動物が本当に大好きなことが伝わるところなど)
ジャスミンがお隣の家から勝手に子ぶたを連れて帰ってきてしまったことをどう思う?
物語のきっかけになる、トリュフを家に連れて帰ってきて一人でお世話をしたこと。
お子さんはジャスミンのこの行動をどうとらえるでしょうか。
ジャスミン自身も葛藤の中で子ぶたのお世話を続けています。
お子さんだったらどうしていたか、ジャスミンの立場になって考えてみてもいいですね。
ジャスミンの将来の夢について、どう思う?
生き物のお世話が大好きで得意なジャスミンは、将来動物に携わる仕事をしていくことを決めます。
ジャスミンの将来の夢について、お子さんはどう思うでしょう。
お子さん自身の夢と決めた理由などのエピソードも書けそうですね。
友達のモルモットを探したジャスミンの行動や気持ちをどう思う?
預かっていた友達のモルモットがいなくなってしまったとき、ジャスミンはトリュフと2人(1人と一匹)だけでモルモットの捜索をします。
ジャスミンがこんなに一生懸命モルモット探しをしていたのはどうしてなのでしょう。
お子さんだったらどうしたでしょう。
気持ちや行動を想像してみましょう。
夏休みは『子ぶたのトリュフ』を読んで、読書感想文を書こう
子ぶたのトリュフのお話の魅力と、読書感想文を書くときに考えてみてほしいポイントは伝わったでしょうか。
命、責任、将来の夢、行動力、判断力など、たくさんのことを学べる一冊です。
ぜひ今年の夏休みは子ぶたのトリュフを読んでみてくださいね。
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