勉強についての悩み第1位は、「やる気がおきない」ことです。
やらなければいけないのは十分わかっていても,期限が迫っていても,どうしてもスイッチが入らないことは誰にでもあります。
やらなきゃいけないのにやれないって,苦しいですよね。
そんなときにスイッチが入りやすくなる方法を,ご紹介していきます。
学習を始めるときの心の負担が少しでも軽くなる方法をみつけていきましょう。
ハードルを低くしてとにかくスタート
例えば,「10ページ分の勉強をしなければならない」と考えると,やらなければならないことの量の多さにモチベーションが落ちてしまいます。
そんなにやらなければならないのか…と,取り掛かることが億劫になります。
そんなときは,「とりあえず1ページだけやればいいや」「5分だけやればOKにしよう」「ノートを開いて眺めるだけでもいい」と,ハードルを低くするのが効果的です。
やる気がないままでも手を動かしてとにかく少しでもやってみること。
取り掛かることで,脳の側坐核が刺激されます。
側坐核はやる気をコントロールする場所ですので,ここに刺激が届くことで徐々にやる気が出てきます。
これを,『作業興奮』といいます。
作業をはじめれば,作業興奮でやる気は出てきます。
はじめなければ,やる気は出ないままです。
初めからゴールを考えるよりも,とにかくスタートさせることを意識しましょう。
好きな勉強からスタート
やらなければならない勉強の中にも,好きな分野もあるはずです。
今日はやる気がでないなと思っても,好きな分野や得意な問題ならやってみようかなという気になります。
自分が得意な教科からスタートさせたり,もうできる範囲の確認テストからスタートさせたりすることで,勉強への気持ちがのってきます。
複数の範囲を学習するときには,学習の最初と最後に学んだことが一番定着しやすいと分かっています。
好きな勉強から始めることで,好きな勉強がより記憶に残りやすくなり,『好き』を極めることに繋がるでしょう。
ゲームにして楽しんでしまう
勉強や仕事など,やらなければいけないことを楽しく取り組む方法に「ゲーミフィケーション」があります。
ゲーミフィケーションとは,戦いや競争などゲームの要素を仕事や勉強などの他のことにもことで,モチベーションを高める取り組みのことです。
勉強は苦手だけれど,ゲームなら何時間でもできる!という人は多くいますが,それはゲームには人を惹きつける魅力があるから。
楽しいことなら何時間でもできるし,もっとやりたいという気持ちにすらなります。
勉強がつまらなくて嫌ならば,楽しくなるようにしてしまえばいいですよね。
ぜひこの手法を,勉強に使ってみましょう。
例えば,使ったノートのページ数をポイント制にするとか,覚えるまでの時間を計ってグラフにするとか。
意識のもち方をちょっと変えることによって楽しくすることが可能です。
ゲーミフィケーションの方法には,バトル・スピード・バーチャル・ギャンブルの4種類があります。
自分のしなければならない勉強はどうすればゲーム化できるか,考えて工夫してみましょう。
やる気を出す方法を知って,楽しく学習しよう
自分のやりたい勉強ではないものを学ばなければならないこともあります。
また,やりたいと思って始めた勉強に気持ちがのらないこともあります。
やる気が出ずに「やりたくない」「楽しくない」と思いながら勉強をするのはとても苦しいことです。
マイナスな気持ちのままで学習しても,記憶への定着率が低くなることも分かっていています。
脳は,自分が「嫌だ」と思っていることは早く忘れようとして,記憶に残らないように消してしまうからです。
勉強して知識を身に付けたり,できないことをできるようにすることは,本来はとても楽しいことです。
せっかく勉強するならば,少しでも楽しい気持ちで,負担なく学習に取り組んでほしいです。
やる気がおきないときにも,この勉強をすると自分にどうプラスになるのかを広い視野で考えて,自分に合う方法で学習をスタートさせてみましょう。